たまにはモータースポーツの話をしますか。
さて、今週末はWRC(世界ラリー選手権)ですねえ。ラリージャパンですねえ。
04~07までは十勝地方でしたが、今年は札幌にて開催されます。
札幌ドームでスーパーSS。見やすいような、遠いような…。実際どういうカタチなのか知らないけど。
というか、殆んどの関係者やファンにとってはアクセスも集客面も格段に向上するんでしょうけれど、わたし的には「これも結局札幌かあ…」なんですよね。地方者なので。
初開催の04年。
開催地が地元北海道であるにも関わらず、あまりの周囲での知名度の無さに
「おいおい一応“世界選手権”なのよ…集客大丈夫?」
と、一介のファンながら心配になったものでした。閑古鳥鳴いてるとこが世界に発信されちゃうの?と。
しかし実際行ってみると、すごく良かったのですよ。
もちろん目の当たりにした競技の迫力も良かったです(スバル勝ったし)が、
わたしの予想をはるかに超えて良かったものが、他にありました。
ラリーは、大雑把に言うと競技を行うSS(一般的に知られる砂煙を上げて走るアレ)以外に、次のSS場所に向かうまでの道のりもタイムの対象になります。
この“道のり”というのが、普通の一般道での移動(リエゾンと呼ぶ)で、ラリードライバー自ら公道を走り、もちろん信号待ちとかもするのです。
ようするに、リエゾン区間の街角に立ってりゃ選手たちが見られるのですよ。
この、ラリーの“身近さ”(F1の敷居の高さとはえらい違い)も感激だったのでしたが。
個人的にはそれ以上に、十勝各地の小さな町での地元の人たちの盛り上げに泣けました。
町の中の人たちはもちろん、ポツンと1軒だけ離れた郊外の家でも、沿道に出てきて家族みんなで応援してるんです。
きっとばあちゃん、WRCがなんのことかわかってない。
それでも車に乗ってる外人さんに向かって、満面の笑みで手作りの旗を振ってるんです。
こどもたちも、友達と争うように信号待ちで止まるドライバーにサインをねだって、ノートを見せっこしてるんです。その世界的価値、きっとわかってない。
でも“おらが町に来たモータースポーツ”をみんな楽しんでいました。
それがすごくほっこりしたんです。
結局去年一昨年も、あの光景が忘れられず見に行ってしまったと言っていいくらい。
(05は鈴鹿の前週だったので「なんのつもりよFIA」と言いながら流石に諦めた…)
今年は行く予定ないのだけれど、ああいう光景は見られるのかなあ?見られるといいんだけどなあ。
ああ、“WRC”と似てるというからじゃないですが、“WBC”監督決まりましたね。
とりあえずにわかのわたしに分かりやすく説明するなら、あのおじいさんはF1で例えると
「フェラーリオーナーになったバーニー」みたいな認識でいいんでしょうか。